距離

一歩踏み出した先は茨の道だった。
土曜日ね、マッサージ行ってきたの。木曜日のBSのおかげでふくらはぎの筋肉痛が酷かったし、金曜日の仕事の生で腕がパンパンだったから。まぁ色々考えることもあって、治療院行って個室に通されてうつ伏せになっても基本あたしは黙ったままで…そんなあたしを不思議に思ってか、例の人は「風邪ですか?」とか「調子悪いんですか?」とか色々…なんだか必要以上に気を使わせてしまって悪いことをしてしまったなと反省。
「まだ外は暑いですか?」「あー日差しが半端ないですねー」「来週ならまだ海行けるかな…」「もう9月ですよ?まだ粘るんですか?」ってまぁ他愛ない話を…「最近お姉さんきてます?」「あーさっぱりきてないです。てかケンカ中で。」「何かあったんですか?」「いや、原因不明で口きいてくれないんですよね。だからあたしもほっといてるんです。」ってまぁ何故か姉の話しに。
途中でふと口を開いた時についうっかり聞いてしまった。↑のエントリーのこと。「守りたいヒトやモノや立場があると、人間強くなれるっていうけど弱くもなりますよね。強さと弱さって紙一重やと思いません?」こんな暗い話題出すつもりなかったのに、ずっと悶々と頭の中で考えてたからぽろっと。でも例の人がどういう考え方をしてるのか気になってたからさー…でもなんか微妙だったかな。「急にどうしたんですか?」って言われたから「あーいや、なんかふと思っただけです。すいません変な話して。」「いや、いいんですけど急におもしろい話振ってくるからびっくりしました。」「あはは。気にしないでください。」「Himeさんまだ22ですよね?まだ若いのにそんな難しいこと考えなくても…ノリを勢いで生きていいんじゃないですか?」「あーまだいいんですかね?」「全然いいですよ。僕なんて今でもそんな感じですよ。」「あはは。まぁノリと勢いに任せるのは得意なんですけどねー」なーんて話しつつ…そんなノリと勢いで生きていく勇気なんてあいにくあたしには1mmもないわけで。そうやって軽く流せる例の人に少し違和感を感じてしまいました。まぁすっごい「うーん…うーん…」って考えながら何かコメントしようとしてくれてたんだけどね、変な話題を振ってしまったのはあたしだし、悪い気がして「あ、いいですいいです。」って話終わらせたんだけどさ。
時間がきて受付でお会計してる時に、「僕ほんまに暑がりでね、ここんとこずっとシャワー水なんですよ。」「え、水?!」「そう、水。おかげでガス代めっちゃ安上がりでした。」「ガス代…リアル…www」「夏はだいたい頬がこけてくるから…」「あ、夏痩せしちゃうんですか?」「そーなんですよね。みぞおちから下の肉はなかなか落ちてくれないんですけど。」「え、全然肉ついてないじゃないですか!」「いや、こー見えて結構…年とともに落ちにくくなってるしねー」ってどーでもいい話に時間使ってしまった。でも面と向かって話すことってあんまりないからドキドキしたなぁ。例の人はじっと相手の顔を見たまま喋れない人なのかな。絶対顔ごと横に目を逸らす。
付き合って欲しいなんて言わないし、あたしを見て欲しいなんて望まないから、だからせめて今だけでも笑顔を見せてくれればそれでいい。