自分じゃわからない

前言撤回。
あたし前にこんなこと言った。

あたしから離れた。好きだからこそ距離を置いた。これ以上傷つきたくなかったから。

当時はね、最善の決断をしたと思った。だけどこんなの全然最善じゃない。最悪。好きだから離れるとか…傷つきたくないとか…ほんと、何言ってんだろ…。好きなら正直に傍にいればよかったんだ。どうせなら、好きっていう気持ちがなくなるまでとことん一緒にいればよかったんだよ。そもそも傷つかない恋愛なんてあるのか?あるとしてもそれはきっと恋愛とは呼べない虚偽のものなんだと思う。好きなら離れちゃいけなかったんだ。後になって悔やむことがないように、泣いたっていい、傷ついたっていい、全力でぶつかるべきだったんだ。こんなことになるなんて思ってなかった。逃げた結果。自ら大事な手を離したばっかりに…もう、二度と会えなくなるかもしれない。
人は皆生まれた時から心の中にガラス玉を持ってる。成長していくうえで色んな経験をして幸せなことはもちろん、反対に悲しいことや辛いことにぶつかって、傷ついて、その度に心の中のガラス玉が欠けていく。ガラス玉の表面はギザギザしてきて、人は大人になるにつれてひねくれて、素直になれなくなってくる。でも、ガラス玉は決してそのままじゃない。欠けたガラス玉は繰り返すことでまた丸くなる。元の大きさより遥かに小さくなったガラス玉は1つじゃどうにもならない。だから人は人の温もりを求めようとする。パートナーを探そうとする。1つじゃどうにもならなくても、2つあればきっとがんばれる。いつか、あたしの心の中にあるガラス玉と同じ色に輝くガラス玉を持つ人と、めぐり逢いたい。