まいった

「毎日生きててもつまらない」と両親の前で泣いた。
「来年の春を目処に会社辞めるから。それでそのまま半年くらい沖縄でリゾバする。…ってあたしが言い出したら、行かせてくれる?」
「つまらない」「しんどい」とうだうだ言いながらひとしきり泣いた後に、こんなことを口走る娘を前に、両親は完全にドン引きしてた。いや、引くなよ。結構本気だぞ。このままだと週1ペースで心療内科のお世話にならなきゃいけなくなりそうなのでなんとかして気分を持ち上げたいところだけど、どうもうまくいかない。
父親の友人が鬱病になったそうだ。それなりに大きな会社の代表取締役さん。「なにもしたくない。がんばりたくない。」と父親に電話をかけてきた。そんな友人さんにたいしてうちの父親はあろうことか、「がんばれ」と声をかけていた。我が父親ながら、呆れた。いちばん言っちゃいけない言葉を自信満々に言ってどうすんだよ。あたしが病院のお世話になっててとても覚えきれない名前の薬を大量に処方されてると知ったら、どうするんだろう。きっと、あたしにたいしても「がんばれ」って言うんだろうな。まさか自分の娘が…なんて、思ってないだろうけど。
なんだろう。なんかもういろいろしんどいな。かなしいな。自分のことなのに、どうしてこうなっちゃうんだろう。自分で自分の感情を抑えられない。感情に振り回されて、つかれちゃった。こんな思いするくらいなら、感情なんていらないのに。うれしいとかたのしいとか、よころびとかしあわせとか、そんなのいらないから、だから、さみしいとかかなしいとか、つらいとかしんどいとかも、なくしてほしい。